毎朝1つ先の駅まで歩く。といっても私鉄沿線なので駅間が短いから20分程度だ。
この20分の徒歩がかなりいい。
歩いていると考えがまとまるのだ。
ふと気づくと独り言をブツブツと言いながら歩いていることも多い。
他人がみたら、かなりヤバイかもしれない。「中年男性がブツブツといいながら歩いている事案が発生」と通報されるレベルかもしれない。
まず20分という時間が調度良い。集中力はどう頑張ったって30分以上は続かないからだ。
しかも嫌でもその20分間は駅まで歩かなければならないので、他のことに時間を奪われない。
さらに毎朝決まった道を歩いているので、他のことに気を取られてしまうような邪魔がほとんど入らない。
オフィスのデスクや自宅の書斎で考えるよりもかなり濃密な時間を過ごせる。
試しに会社の近辺を散歩しながらものを考えてみたのだが、普段慣れない景色と散歩ルートが決まっていないせいで、あの店は面白そうだとか、どの道を行こうかとか、余計なことばかりに気が行ってしまい、どうもうまくなかった。
歩きながら新しい着想を手に入れた時は、iPhone のボイスレコーダーアプリにサクッと録音する。もっとも、この録音を聞き返したことは無い。どうやら深く考えて、声に出して録音するという作業をすることにより短期の固定記憶に保存されるようだ。
オフィスに着いたら、コーヒーと氷砂糖でドーピングしながらデスクワークだ。
学生の頃はコーラとタバコがあれば2徹ぐらいは楽勝だったが、おかげでかなり不健康な太り方をした。
さすがにこの歳になるとコーラは体に悪そうなので、今は夏でもホットコーヒーをブラックでガブガブ飲む。アイスコーヒーは内臓がかなり疲れるので敬遠している。とはいえ、コーヒーも大量に摂取するとかなり体に悪そうだ。
テキストを書いたり読んだりして疲れてくると氷砂糖を舐める。いや、舐めるというよりはボリボリと噛み砕いて食う。舐め続けていると舌が荒れるのだ。果実酒用の氷砂糖なら1kg400円ぐらいなのでかなり安い。
砂糖の塊を食うのもかなり体に悪そうだが脳が元気になったような気分になる。
1時間もするとそれでも集中力が切れるので、ニコチンの出番だ。
一日に1箱ほど吸う。AMERICAN SPIRIT がかなり良い。結構な本数を吸っても喉が痛くならないのだ。
タバコも体に悪いとされている。
そう、からだに悪いことずくめで価値の無いテキストを量産しているのだ。
それでも、無事に大病もせず半世紀近くを生き延びている。
丈夫な内蔵に産んでくれた両親に感謝。