日本における晩婚化と少子化は、将来の昇給や雇用に対する不透明感や高い教育費が原因の一つになっている。
この20年の間、金融技術の変化がもたらした危機やインターネット技術の進歩によるパラダイムシフトなどにより、日本を代表する上場企業が傾いたり新興企業の栄枯盛衰が激しく繰り返されている。
現代の日本において20年後の自分の収入や経済的な安定を確約することは、誰にとってもかなり難しい。いや、10年後に自分がどのような仕事をして生計を立てているのかを想像することさえ難しい状況だ。
子を作り産むという決断は、そこから少なくとも19年、できることなら23年の間、「一定水準以上の収入を得続ける」というコミットメントを、これから生まれてくる子供にするのと同じ意味を持つ。